
ヒアリング対象:冷蔵倉庫業者
ヒアリング時期:平成8年11月
1. 現状
肉の自由化にあわせ、中国からチキンの輸入を開始したところ、姫路港では動物検疫ができず、神戸港で揚げた。しかし、神戸港で輸送コストの問題もあるため、姫路港における動物検疫を要望し、実現して姫路港にシフトできた。ソフト面の整備が重要である。
2. 今後の事業見通し
肉とあわせて原皮、ゼラチンも輸入したいと考えている。原料が同じなので、一括取扱が効率的に優れている。特に原皮は13万tの需要が見込めるものの、異臭を放つため、神戸港では敬遠されている貨物なので、姫路港へのシフトを神戸港では歓迎するものと思う。
また、米(輸入米が年間150万t)、かまぼこ原料のすり身、中国野菜等85%を輸入に依存している食品は、輸入の需要が十分見込まれる。これらだけで相当量のベースカーゴになる。
3. 整備に対する要望
食品類を一括で扱えるコンテナヤードの整備が必要である。ただし、食品は粉塵が大敵であるので、食品とバラ積み貨物の分離が必要である。また、ヤードの美観整備や原皮を扱うためのコンテナ洗浄施設が必要である。
4. 今後の方策に関して
様々な需要の掘り起こしと、その需要に合わせたハード面、ソフト面の要望を把握する必要がある。同業種・異業種間で議論する場を設ける必要がある。倉庫業者を集めて議論するだけでも、様々なアイデアが出てくるものと思われる。
コンテナ化に関して、地元がもっと本気になる必要を感じる。特に港湾運送事業者・港湾管理者の姿勢に疑問を持つ。
コンテナ貨物が定着すれば、在来貨物も増加するのではないかと思う。
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